カテゴリ
  1. トップ
  2. 書籍
  3. オリーヴァ・デナーロ
商品詳細画像

オリーヴァ・デナーロ

ヴィオラ・アルドーネ/著 関口英子/訳
著作者
ヴィオラ・アルドーネ/著 関口英子/訳
メーカー名/出版社名
小学館
出版年月
2025年3月
ISBNコード
978-4-09-356748-0
(4-09-356748-4)
頁数・縦
298P 19cm
分類
文芸/海外文学 /イタリア文学
出荷の目安
5~10営業日前後で発送いたします。
お受け取りいただける日はお届けする国・量・時期により多少前後します。

価格¥2,700

出版社の商品紹介

出版社からのコメント

理不尽と闘った一人の女性の勇気の物語  1960年代、シチリアの保守的な小村。「女は水差しだから、割った人のところにもらわれていくもの」と母親に擦り込まれた少女オリーヴァは、初潮を迎えてからは「純潔を守るため」に、地元の風習と母の教えに従い男子との交流を避け、学校も辞め家のなかで過ごしていた。しかし裕福な菓子店の息子に目をつけられ、16歳の誕生日に誘拐され性暴力を受けてしまう。当時の刑法第544条により、加害者の男はオリーヴァと結婚することで罪が放免されることになる。結婚を迫る男や周囲からの圧力に追い詰められるオリーヴァ。やがて友人や支援者との励ましに自分の本心に気づき、法廷でこの理不尽に「ノー」を突きつけることを決意する。『「幸せの列車」に載せられた少年』のベストセラー作家が実話に想を得て描いた、一人の女性の勇気と尊厳の物語。【編集担当からのおすすめ情報】  イタリア刑法典第544条 第1節〔暴行、又は脅迫を用いて、人に性交を強制する〕及び第530条〔16歳未満の者に対する猥褻行為〕の犯罪については、罪の正犯が被害者と婚姻したときは、罪は消滅する。(以下略)これは、1981年までイタリアに存在していた通称「ロッコ法」という法律です。南イタリアには長い間「償い婚」という因習があり、性暴力の加害者が被害者と結婚をすることで、その罪を免れていたのです。純潔を失った女性の名誉を守る、という驚くべき観点から定められた法律で、そこには「魂の殺人」によって自分を踏みにじった相手と結婚しなければならない女性側の視点が、完全に欠落していました。 本作は、この法の廃止のきっかけとなった実際の裁判にインスパイアされた著者が、フィクションとして2021年に発表した小説です。舞台は約60年前の南部の村で、このような法律はもちろん現代の日本にはありません。ですが、性暴力によって尊厳を傷つけられた上に、声を挙げた後も「被害者にも落ち度があった」と心ない言葉を投げかけられる光景は、現在も起きている性暴力の事件に驚くほど似ていて、愕然とさせられます。性暴力は絶対に許されない人権侵害であること、それをいま一度噛みしめるとともに、踏みにじられても立ちあがろうとする少女の勇気に胸を熱くさせられる必読の書です。

  • ※商品代の他に送料がかかります。
    送料は商品代・送付先によって変わります。詳しくは書籍の料金についてのご案内をご確認ください。
  • ※現時点でお取り扱いがない場合でも、今後購入可能となる場合がございます。
  • ※送付先を追加・変更される場合はご購入前にマイページよりご登録をお願いいたします。
  • ※商品は予告なく取り扱い中止となる場合がございます。
  • ※ご注文商品が在庫切れなどの際はキャンセルのご連絡をさせていただく場合がございます。
common-popup-caution

common-popup-caution